No.534 (R.02.03.10)  4時間までの足


        今回の金剛堂山キャンプに、
        もちろん 「山ノ神」 を誘った。

        「行かないと、来年は行けなくなるよ!」
        とも付け加えた。

        絶景を見たいのもあるが、
        非日常の世界も乙なものだからだ!

        そのために衰える身体との戦いでもある。
        身体は、怠けるとすぐに錆びる。劣化する。

        歳に応じてその速度は倍増のような気がする。
        昨年出来た事が、今年はダメになる事がある。
        今年出来た事が、来年にはダメになるかもしれない。

        「山ノ神」にしてみれば、やっとかっと、
        大地や金剛堂山に登っているのに、どうして
        行けるかとの思いからである事は分かっている。

        4時間までは何とかなるのであるが、
        それ以降は、アヘアヘの世界である。

        そんなのに重荷を担げるハズがないというのである。
        誘ったからには、その分軽くするとか、
        途中で荷を取りに来るからとか、
        いろいろ言ったのであるがダメだった。


        家に帰って、どうしていたか尋ねると、
        二上山へ雪割草を見に行って来たとまでは
        良かったが、その後ビールを担いで
        一人でカラオケに行ってきたという。
        これでは、大地キャンプも遠くなってしまう。