元   さ   ん   の   山  紀  行
雨 飾 山 (1,963.2㍍)
<新潟県糸魚川市、長野県小谷村>
 平成20年07月07日
 <小谷ルート>





 13回目の雨飾山。私は、梶山ルートを勧めたが、
 山の神は、3年前(H.17.6.19)のシラネアオイの群落が
 忘れられないのか、小谷ルートに固執して、考えを曲
 げなかった。

  しかし、そのシラネアオイは、もはや登山道から姿
 を消し、かなりの斜面を降りないと、対面する事は出
 来なかった。

 梶山ルートから来た人に、中ノ池付近には、かなりの
 シラネアオイが、群落を形成していたと聞き、尚更の
 ように、「山の神」は、悄げていた。

雨飾山頂 (ブヨが多く長居が出来ない。)
同行者  比佐恵
コース
タイム
 高岡4:50=魚津IC5:40=境P(5:55~6:00)=
 糸魚川IC6:15= 小谷登山口(7:10~25)=ブナ平
 (8:10~15)=荒菅沢(9:00~10)=笹平10:40=
 雨飾山頂上(11:00~12:25)
 ~シラネアオイと戯れる(12:45~13:15)~荒菅沢
 (14:00~10)=ブナ平(14:55)=小谷登山口(15:50~
 16:05)=露天風呂(16:15~17:00)=糸魚川IC17:50
 =魚津IC18:25=高岡19:30  
ルート  小谷ルート往復



 「降るか降らないか、分からない怪しげなお天気で、しかも月曜日では、登山者がいないのでは・・」
 と、山の神が言ったが、私は、「百名山だから、きっと誰かいるよ!」

 登山口に着くと、山梨ナンバーの車に熟女が3人。「アイゼンは必要ですかね?」 と問われた。
 「荒菅沢だけですから、いらないんじゃないですか・・」 と私は返した。

 この熟女達に負けてはなるものかと、山の神は頑張るのであるが、ついついネマガリダケの中に、
 または、崩壊地のウドを狙い、追いつかれそうになる。








 
 荒菅沢には、びっしり雪が残っている。
 山梨の熟女達は、雪上に乗ると、歩きがどこかぎこちない。

 その中のリーダー格は、荒菅沢まで一度来た事があると
 言っていて、この先が未知のルートだという。

 そして、「シラネアオイが咲いているか?」 と聞く。
 「1~2週間遅いかもしれないが分からない。」 
 でも、「毎年違うから・・」 と私は付け加えた。

 雪渓を離れて、歩き出した途端に、
 終焉を迎えようとしているシラネアオイが、
 2輪咲いていた。

 熟女達は大喜びで、しばらくその場所から、動こうとしなかった。
 「もしかしたら、上にも咲いているかもしれませんね。」
 と励ましのような言葉を贈ってしまったが、
 登山道には殆ど咲いてはいなかった。





 荒菅沢を渡ってからは、雨は降らなかった。
   でも、展望は良くなく、時々、金山・天狗原山方面の一部が顔を出すだけで、黙々と歩くしかなかった。  






 
 結局、登山道には、シラネアオイが咲いていなかった。
 梶山ルートとの分岐に、これも時期を逸したシラネアオイが2輪あっただけ!

 その手前のロープが、下がっている所を乗り越えた右斜面のかなり下部に、
 シラネアオイの群落があったが、熟女達は、その降る術を知らなかった。

 「私のカメラに納めて、見せてくれ!」 とは・・  


笹平を行く 笹平から山頂へ 笹平を見下ろす 北峰の祠と・・


山頂から降りて笹平へ 荒菅沢・フトン菱 シラネアオイ この花の名は?


 今日も山頂のブヨに参った。私達はネットを被った。
 山梨の熟女3人に、梶山ルートから来たという新潟の女性2人。
 その後に、同じ小谷ルートから来たという、富山の女性1人。
 誰もが、ブヨに負け、早々に退散してしまった。

 山の神は、一昨年登った大網ルートが懐かしいのか、
 ちょっとだけ、北峰から、そのルートを辿った。

 帰路は、荒菅沢付近で、ウド採りに興じたりして、
 どっぷり雨飾山を堪能した。

 誰もいない、露天風呂で、疲れを取り、湯上がりのコーヒーを
 味わい小谷村を後にした。

ホット 一息入れた水場