元   さ   ん   の   山   紀   行
大日ヶ岳 (1,708.9㍍)
<岐阜県郡上市>    平成26年08月15日




白山に蹴られて、大日ヶ岳にやって来たが、地図もガイドブックもなかった。






ひるがの高原にある分水嶺公園。 大日ヶ岳の登山口。


起伏が少なく穏やかな道が続く。 細いがブナもいい。


初めての標識が、「山頂まで3キロ」 しばらく行くと、「一ぷく平」に出る。


小さな文字で、「山頂まで1時間10分」とある。


時々、雨が小降りになった。 「あと 1キロ」の標識が置かれていた。
雨が強くなってきた。


汗を掻く事もあり、雨具はびっしょりであった。
それでいて、風が伴うと寒いのである。
視界が効かない中、山頂かと思いきや展望台と
称する前衛峰であった。「止めようか?」と言いな
がら、「もうちょっとかも・・」と先に進んでしまった。


まるで沢を歩いている感じだった。 大日如来が祀られている山頂で・・・・
こんな雨だから、誰も来るハズがない。


山頂は、強風・強雨であった。長居など出来る状態ではなかった。


滑らないように歩いた。






  元さんの戯言・呟きから・・・

8/15 「雨なら白山へ・・」 と車を走らせたのであるが、先般の台風の影響らしく通行止め標識と施錠では致し方なく諦めざるを得なかった。さて、このまま引き返すわけにもいかず、どうしようかと思ったのが、ひるがの高原からの大日ヶ岳であった。

 しかし、13年前に登っただけで、地図もなければ、パンフレッドもなく、登山口を探すのにも苦労してしまった。折からの土砂降りで、「こんなのに行くの?」 と「山ノ神」から言われるのも無理はなかった。

 「止めようか?」 「登山口だけでも行ってみようか?」 「ちょっとだけ登ってみようか?」 「酷かったら、イヤだったら引き返してもいいし・・」 と刻々変わっていく私の言い回しに、「山ノ神」は、信用するよりも苦笑するだけであった。

 この状態では、食事もままならないであろうからと、炊事用具を外し、荷は私だけが担いだ。(本当は、体調が良くないのだが・・) 大日ヶ岳の過去の印象は、山頂に大日如来が祀ってあったのと、2時間ぐらいで登ったような気がした。急登があると記してあったが、何処か何処かと言っている内に山頂に着いた。くらいであった。

 弱くなったり強くなったりであったが、ずっと雨であった。登山道は整備されていて、しかも、起伏が大きくなく歩きやすいものであった。「山頂まで3キロ」 まで、何の標識も布きれ一つ付いてなく、前回もこのルートを歩いたのだろうかと思った程であった。そして、登山道は川となっていった。

 展望どころか視界も悪く、前衛峰なのであろうか、展望台と称する所に至った時には、真っ黒な雲に覆われ、風雨が強くなったのである。雷がイヤであったから、「もう止めようか?」 と言いながら、前へ進む私に仕方なく「山ノ神」も従うしかなかったようである。山頂では、やっとの事で、カメラを出した程で、水さえも飲むことが出来なかった。すぐにUターンしたが、まるで沢登り・沢下りのようにさえ思えた。

 しかし、いつも述べるように、ずっと、強く降る事などあまりなく、必ずと言っていいほど、一時的に小降り、また、収まる事があるものである。今回も、登山口に戻る頃になって、小降りになり、チョッピリ近隣の山々が望めたのである。しかし何処の山だったのだろう。このような雨だったからであろうが、盆休、二百名山であっても、他に登山者はなかった。






 ■■■  コースタイム ■■■

 登山口9:45=「あと3キロ」地点11:00=一服平(11:05~15)=「あと1キロ」地点12:00=展望台12:15=大日ヶ岳頂上(12:30~35)=展望台(12:50~13:00)=一服平(13:50~55)=登山口15:05

 ■■■ 同行者 ■■■
          比佐恵