元   さ   ん   の  山  紀  行
御正体山 (1,682m)
<山 梨 県>
平成16年11月02日





 遠出が好きな「山ノ神」と、たまには「名山歩き」をして見たい私の考えが合致して、山梨県の「御正体山」となった。これだけ山三昧が続くと、財布の中身も乏しくなり、行きは下道、安房トンネルは往復とも使わないが条件であった。前日の「牛岳」も早々に引き上げて、チョット眠ってからの算段が、HPの更新やら他の用事が出来、結局眠らず、スーパーで買物を済まして高岡を出発したのが、前夜の午後10時半近くになってしまった。

 最近は、「山ノ神」と交代で運転できるという事もあり、体力の衰えを補ってくれるように形になっている。神岡まで「山ノ神」、塩尻まで私がなどと交代する事により、止まるというロスがなくなり、その分早く目的地に行く事が出来るようになった。
 白州などとあまり聞かない地名の所から、山中湖までの運転が、カーナビもなし、横のガイド役も眠ってしまっている時が一番ピンチであった。山中湖畔から御殿場方面に向かい富士山が間近で見えるようになり可笑しいと思ったら、もう「須走」に来ていて間違いに気付き、Uたーんをして、山伏峠に向かった。

 御正体山の登山口は、山伏峠の他に、道坂峠・細野・白井平などがあるらしいが、全く初めての山であるし、私の調べた所では、わからぬ者にしては一番楽なのではないかと思ったが、よくわからない。


山伏トンネルの右側が登山口 2~3分歩くとレストランの廃屋がある 鳥居がある所が登山口

 山伏トンネル入口の右側(山中湖側から来た場合)に駐車するのであるが、チェーンが掛かっていて、5~6台ぐらいしか止める事が出来ない状態である。(詰めればそうでもないようであるが・・・何とも言えない。)2~3分歩くと、以前はレストランであったのではないかと思われる廃屋がある。(旧ホテルだと思われる方もあるようだが・・・。)その反対側に鳥居があり、「御正体山」の小さな標識がある。

 登山口はもう標高1100mである。1200mを過ぎるくらいから急登となり、「山ノ神」が早くも一枚脱ぐ羽目になる。木々の間から上部が真っ白な御馴染みの富士山が見えて来る。
山中湖に靄が・・
富士山と山中湖
富士山と山中湖
山中湖上には靄が掛かって何とも不思議な光景であった。

 北東に鉄塔が見えるが、勝手に奥ノ山のピーク付近ではないかと推測する。チョット下って、3~4分程急登を凌ぐと石割山との分岐となりベンチがあった。「山ノ神」当然休むべき所であると、どっしり腰を降ろしてしまった。

 それより、10分程なだらかに進むと「奥ノ山1371m」の標柱があった。分岐や奥ノ山付近から富士山は見えなかったのであるが、巨大鉄塔付近に来ると、何物にも遮られる事なく、立派な富士山を望む事が出来た。後々どうなるかわからないし、思う存分にシャッターを切った。

一番のポイントから
巨大鉄塔の下
奥ノ山
 10分も行くと、「御正体山まで1時間50分・山伏峠分岐まで20分」の標識がある。 ゆっくり、3~4時間掛けて登る予定であるから、こんなものかな~と思う。
60mくらい下って、120mくらい登れば1411mの中ノ岳である。なだらかな山頂には、標識の他に、二つのきれいなベンチがあった。
中ノ岳で
そうなると、「山ノ神」が、またまたリックから食べ物を取り出して、大休憩である。イヤハヤ参った!

 50m程下って、100m程登れば前ノ山(1471m)で、私の雰囲気がわかってか今度は休まず通過である。カラマツの間から富士山が見えるが、なかなかカメラでは捕らえ難い。最後の急登になり、高度の進み方を「山ノ神」に伝え励ますが、足がついていかないようである。
「前ノ岳」の標識
悪い癖であるが勝手に休んでしまう。デジカメのメディアを交換するのに手間取っていると、今度は「山ノ神」がサッサッと行ってしまった。

中ノ岳で
 いつも思うのであるが、距離を置くと元気に前へ前へと行くのであるが、狭まるとダメなのである。一泡吹かせてやろうとでも思うのであろうか? そうしているうちに、小さな祠があったと思ったら、御正体山の頂上に出た。紛れもなく頂上は展望の利かない殺風景な所である。幾つかの標識と真新しい立派なベンチがあった。

 とりあえず、1時間程食事をしながら休む事にしたが、「山ノ神」は盛んにビールを持って来なかった事を悔やんでいた。「何を考えているのか?」と言ってみても仕方がないし、また始まったかぐらいに聞き流していた。そのうち細野方面から外国人2人が登って来た。一人は日本語が堪能なかたであったが、すぐに、我々が来たコースに向かって歩きはじめて行ってしまった。
 もう来る事がないかもしれないから、思う存分シャッターを切ろうとしたが、それほどのアングルもない。


御正体山頂上① 御正体山頂上②

黒い雲に覆われる富士山
 帰路。安房峠の紅葉を見たいと言う「山ノ神」の欲望?を満たすためには、遅くとも(高速を使ったとしても)、午後1時半までに、登山口を発たなければとてもじゃないが、そんな事は出来ない。下山時は、あんなにはっきり見えた富士山が黒い雲に覆われ、巨大鉄塔あたりでは、全く見えなくなってしまった。
 登山口には、少し余裕を持って到着する事が出来、着替えなどしながら、コーヒーを沸かす事が出来た。
 帰路、甲府を目指し山中湖畔を通ったが、何とも言えない素晴らしい紅葉に遭遇した。赤が今までに見た事もないような素晴らしさであった。後々の事もあり、車中から見るだけにし先を急いだ。    






 ■■■ コースタイム ■■■
高岡22:25=神岡道の駅(23:45~50)=平湯0:32=安房峠0:45=釜トンネル前0:58=風穴の里1:20=塩尻2:00=白州3:30=山中湖(5:10~30)=山伏トンネル前登山口(5:55~6:35)=石割山分岐(7:20~35)=奥ノ山7:45=巨大鉄塔(7:55~8:10)=中ノ岳(8:30~45)=前ノ岳9:10=御正体山頂上(10:00~11:15)=中ノ岳11:55=巨大鉄塔(12:20~30)=奥ノ山12:35=分岐12:40=登山口(13:05~35)=御坂一宮14:50=八ヶ岳SA15:20=松本16:05=島々(16:25~30)=釜トンネル前17:08=平湯17:32=上宝道の駅(17:45~55)=神岡18:25=高岡20:00

   <復路=御坂一宮~松本>  →高速利用 ・ 安房トンネルなし(往復=安房峠越)

 ■■ 同行者 ■■
      比佐恵