元 さ ん の 山 紀 行
妙 高 山 (2,454m)
<新潟県妙高市> 平成17年10月16日
言葉の弾みで、「山ノ神」と「いさかい」なり、何処行くとも決まらないまま寝床に入ってしまった。2~3時間して、PCを覗くと、時間毎に雲が東に流れていくような予報に、白山に心は残れども「山ノ神」希望の妙高山になった。
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1150mの標識の前で |
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燕温泉街 |
「高速に乗る。」条件をつけて8号線を走ったが、やはり余裕のない我家の事を思えば、滑川ICではなく、朝日ICからの高速になってしまった。下道でどれだけ飛ばしても、やはり高速にはかなわない。何だか久し振りに、その有り難さが分かった気がした。しかしである。新潟県境を越えた頃から、夜が明けようとしていたのに、益々暗くなったと思ったら、雨が降って来た。ワイパーをまわしながら、「どういう事?」などと思わず呟いてしまった。
しかし、上越JCを過ぎて、海岸から離れる毎に、次第に雨が上がっていった。中郷ICから18号線に出、4キロばかり走り、関山交差点を右折し、燕温泉に向かった。
妙高CCの中を走る頃、妙高山が見えて来る。「写真を!・・・」と思いながら通過してしまった。関温泉から尚も高度をあげると、燕温泉手前に日帰り専用駐車場がある。 燕温泉はスキーに来た事があるし、子供達がまだ小学生だった頃に、燕新道を歩いた事もあるが、久し振りで、記憶は定かでないが、何だか駐車場がきれいに整備されたような気がした。
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「足湯」に思わず手を入れた |
燕温泉の旅館街をバックに、標高1,150mの標識の前で、シャッターを切ってスタートとなった。両側に立ち並んだ旅館街の急な坂道を歩いて行くのであるが、なかなか趣のあるものである。某旅館の前に
ある「足湯」なるものに手を入れてみたが、温かく帰りに足を入れたい思いにさせてくれた。
温泉街を登り切った所に、土木作業の重機が置かれ通行止の看板があった。惣滝方面へは「妙仙橋」落橋のため行けないとの事であったが、その橋はどの辺にあるのかわからないまま標識に誘われて北地獄ルートへ足を向けた。(もっとも、北地獄コースを辿り、下山路を黄金清水経由の燕新道をする周遊コースを計画していた。)
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方位盤? |
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黄金の湯 |
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早くも湯船の中に人が・・ |
勾配の強い舗装された林道(作業路)を行くと、すぐ露天風呂(黄金の湯)がある。 以前と言っても、ず~っと昔の事であるが、同じ名の湯が河原にあったような記憶があるが・・・・・。(それは、やはり惣滝・燕新道方面にあるようである。)
行く手に大きな妙高山が見える。思わず萌えるようなその妙高山を撮る。
歩き始めて20分程で、林道と分かれ登山道に入る。歩き易い登山道でルンルン気分である。大倉山から加奈山なのであろうか、対岸の山に陽が当たって紅葉が映えている。しかし、今日は素晴らしい妙高山が楽しめると思った途端にガスが覆って来る。
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妙高山が大きく見える |
尚も行くと、赤倉温泉源泉小屋になる。燕登山道を歩いているのだが、この湯は燕温泉ではなく、赤倉温泉に行くのであろうか? やがて、光明滝と称名滝が見えて来る。登山道の先は、かなり切り立ているのであるが、そう不安感はない。手前の光明滝上から、本格的な登山道となるのであるが、その流れに手を入れてみると、ちょっと温かった(ぬるかった)。
沢沿いを行くと、やがて麻平からの登山道と合流するのであるが、燕温泉に下れないとの案内板が取り付けてあった。(下山時に燕新道を経由しておれば、このルートを通って、この場所に戻って来なければならなかった事になる。)
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赤倉温泉源泉小屋 |
光明滝(下)と称名滝が見えて来る |
少し下が切れているが心配ない |
通行止の案内板 |
通行止の地点を必ずしも掌握しきれないまま、30分程先に進んだ開けた所で休憩をすると、後続の方々も、何となくリックを降ろす事になり賑やかになる。富山の3人パーティーから、みかんの差し入れを頂き喉が潤えた。
後先になりながら、胸突き八丁を登り切り、天狗堂の標識のある広場に出た。山頂まで1時間45分と記されている。この時点で、「もうダメ!足が動かないから、ここで待機だ。」と仲間と別れてしまった女性がいた。「ここでは、寂し過ぎる!もうチョット上に行かないと・・・」と促したが、お尻を上げようとしなかったので、先に失礼をした。
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天狗堂、赤倉・池の平の分岐点 |
妙高山頂まで1・4キロ |
光善寺池 |
階段状を行く |
風 穴 |
水溜りのような光善寺池まで5分、風穴まで更に15分程。風穴で休憩しているグループを追い越してから、本格的に尾根らしき登山道になり、30~40分程でいよいよ鎖場である。急に青空が広がってきた。
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鎖場に突入 |
ちょっと、びびる「山ノ神」 |
群馬のパーティー |
まだある・・・ |
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溶岩の岩肌楽しくなってきた |
「もう少しだ!」 |
南峰頂上(最高点) |
南峰から北峰(妙高山頂上)へ |
鎖場と言っても怖がる程のものではなく、足場の切ってある溶岩の風化した岩場を慎重に登ればいい。登り切った所が祠のある南峰(最高点)である。僅かながら、北アルプスの峰々が雲海の上にチョッピリ顔を出していたが、山座同定をしないうちに姿を隠してしまった。頚城方面は、私達が登った時には全く見えなかった。
10分足らず北に進めば、北峰の妙高山頂上である。三角点はあるものの南峰よりは、僅かに低いようである。
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妙高山頂上で佐渡・室谷氏と遭遇 |
南峰から北峰に進む時、多くの登山者と擦れ違ったが、やはり日曜日の百名山だと思った。座り心地の良くない岩の上で昼食をとりながら、群馬や富山のパーティーなどと、燕新道の落橋の事で行けるか行けないかの協議となった。「最終的に無理する事はない。」の結論に達し、同じルートを戻る事になった。
そうしている間に、富山の佐渡・室谷氏と目が合い、びっくりしながら久し振りの再会を喜びカメラに収まった。
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下山時のちょっとした紅葉 |
黄色が映えていた |
その佐渡・室谷氏と下りを最後までご一緒する事になり、昨年2月上旬の深雪の来拝山の想い出や、彼等の得意な「ヤブ山」の話を聞きながら楽しく降りた。また、名残の紅葉に立ち止まり、同じようにカメラのシャッター切ったりしていた。登りの時に覗いた「黄金の湯」に一緒に浸かったりもして名残惜しく別れた。
■■■ コースタイム ■■■
高岡4:15=朝日IC=新井SA(6:15~25)=中郷IC=燕温泉(6:50~7:05)=赤倉温泉源泉小屋7:45=合流点8:15=1770m休憩(8:45~9:00)=天狗堂(9:20~30)=池9:35=風穴9:50=妙高山南峰(11:15~10)=妙高山北峰(11:15~13:05)=天狗堂(14:05~15)=分岐15:10=黄金ノ湯(16:05~16:40)=燕温泉(16:50~17:15)=高岡20:35
(往路 朝日~中郷 高速利用)
■■同行者■■
比佐恵