元   さ   ん   の   山   歩   き
焼  岳 (2455.4㍍)
<岐阜県上宝村、長野県安曇村> 平成16年08月03日




前日「笠ヶ岳」、今日は「焼岳」の山三昧!
前日登った笠ヶ岳をバックに(焼岳山頂で) いよいよ焼岳の核心部を行く

噴煙を回り込みながら山頂へ 山頂から上高地と穂高連峰



 前日、笠ヶ岳からの下山が午後9時を回り疲れ果ててしまった。それでも、ビールが飲みたく神岡町まで買いに行き、焼岳中の湯登山口に辿り着いたのは、午後11時半くらいであった。飲み過ぎるくらいではなかったから、やはり昨日の16時間が応えたのであろうか、食事を用意してもなかなか「山ノ神」は起きて来ず、7時近くの出発になってしまった。
登山口の標識
登山口の駐車スペースに
テントを張ってしまった。

 中ノ湯温泉から徒歩10分、車だと長野方面から安房トンネルの手前、中ノ湯・安房峠方面に10号カーブを目印に、平湯方面からだと安房峠から下り気味に10号カーブを目印に行き、大きなカーブの膨らんだ所に、10~15台くらい駐車スペースのある所が登山口である。 
奥穂と前穂の吊尾根が見ながら、道路を渡り登山口に入る。

 登山口から7~8分程行くと、また登山口入口の標識があり、笹の中の急登が始まる。時々通る車の騒音を聞きながらブナの中を行く。
 30~40分程で樹林の種類が変わりなだらかになるとベンチがある。登り始めて55分くらいで、松本周辺にお住まいの中年の女性に追い付く。またまたベンチがあったが、休まず大きな倒木を潜り1~2分後に、二つ目の倒木の所で休憩にする。
 同じような所を歩いているような感じであるが、少しづつ高度を上げているのには間違いない。
 登り始めて1時間半くらいで(普通のペース)広場のような所を過ぎてから、釜トンネルとの分岐に出る。


樹林帯の中を行く 釜トンネルとの分岐標識 分岐を過ぎた所から、
噴煙が見えて来る

 何故かしらねど赤くなったナナカマドが目立つ。“ 寒いからもう紅葉が始まったのか?”と思ってしまう!
 いっぺんに高度をあげれば、樹林帯を抜け出し、霞沢岳が大きく主役になる。
 そして、噴煙を上げる焼岳が大きくなる。
 「山ノ神」 「あんな所に登れるの?」
 「元さん」 「ここは百名山。ちゃんと整備されているよ!」

 ちょっと登っては休憩! 少し行っては休憩! 何時ものパターンと変わらないのだが、思わず「頑張れ!」と一言出てしまう。
 でも、果物を食べながら、今来た道を振り返り、のんびりするのも良いものだ。左に霞沢岳が相変わらず大きく聳え、右斜面の緑の絨毯、その上に乗鞍岳が見えて来る。


霞沢岳が大きく見えて来た 緑がきれいな斜面
後方に乗鞍岳が・・・
岩峰の間から、
前日登った笠ヶ岳が見えた

 火口湖の見える稜線に出れば、岩峰の間から前日登った「笠ヶ岳」が見える。噴煙が上がる下の標識に従い回り込むように行くと中尾峠・上高地方面から来る道と合流する。更に登ると割と広い焼岳山頂である。 
 山頂からの展望は素晴らしく、正しく360度遮るものがない。西穂のロープウェーも見える。その先に西穂・奥穂・前穂・明神岳、そして霞沢岳ぐるっと回って乗鞍岳、笠ヶ岳、槍ヶ岳。その間に多くの名山が遠くに見えたりし、どれだけいても飽きる事がない。
 北峰を山頂としているが、最高点は南峰らしい。しかし道がない。以前は中尾峠付近で、上に登れなかった事を思えば、今は紛れも無い山頂の気分である。





 ■■■ コースタイム ■■■
焼岳中ノ湯登山口6:50=釜トンネルルートの分岐8:45=焼岳頂上(10:20~12:15)=釜トンネルルートの分岐(13:25~35)=登山口(14:55~15:05)=

 ■■ 同行者 ■■
       比佐恵